2023/06/06
ユーチューバーが今年になって収益が激減したと悲鳴を上げていた。
これはユーザーがTikTokへ移動したこととWeb広告をブロックするブラウザの登場のダブルパンチが効いている。
1、広告を回避できるブラウザBraveの登場と周知
YouTubeはスマホアプリ、Safariなどのブラウザで視聴する人が多いが、Braveという広告をブロックする無料のブラウザの登場ですっかり快適にYouTubeが視聴できるようになってしまった。
広告を見るほどバカバカしいことは昨今ないと思っている。
このブラウザはYahooニュースの広告もブロックしてくれるため、
「申し訳ございません!」
といった謝罪心理を突いたウザイ広告を非表示にしてくれる。
これですっかり広告をクリックするユーザーが減ってしまったのだろう。
2、著作権違反の動画の宝庫となっているTikTok
YouTubeもかつては違法動画の宝庫であった。
アニメ、人気バラエティ番組、映画などありとあらゆる動画がアップされ見放題だった時代がある。
違反者とYouTubeとのいたちごっこは何年か続いたが、自動で著作権侵害コンテンツを排除するシステムをYouTubeが開発したことでかなり数は減った。
それでも、その自動排除システムをかいくぐり、関係ない枠の中に小さな動画のウインドウを入れ込むような動画とのいたちごっこは続いていた。👇
また、音楽に関しては著作権使用料をYouTubeが代理仲介してくれることで演奏料の問題が解決し健全化していった。
ユーチューバーが脚光を浴び始める2017−2018年頃から、YouTubeには違法動画がすっかり少なくなった。
一方、TikTokで10分の動画アップロードが可能になると違法動画はTikTokに小出しにアップロードされるようになった。
結局ユーザーは動画が違法であろうと合法であろうと面白いコンテンツに惹かれるため、違法でアップロードされているコンテンツに集まりYouTubeはユーザーをTikTokに奪われてしまったのだ。
YouTubeは検索 TikTokはスワイプ
YouTube動画はキーワードを検索して自分の見たい動画を探す。
一方、TikTokは上、もしくは下にスワイプすると次々と動画が表示される。その時、ユーザーが動画に長く滞在したジャンルのコンテンツをTikTokはオススメとして表示させる。
したがって、検索する手間がなく、何時間でも動画を見続けてしまう。
はっきり言って中毒になる。
動画の価値は1−2秒で決まる
TikTokのようにスワイプしてWebサーフする場合、1−2秒で視聴者の心をつかまないと次の動画に行ってしまい、価値がないと判断されてしまう。
だからクリエーターは動画の概要を1−2秒で相手に伝わるように努力しなくてはならない。
YouTubeの失敗
TikTokにユーザーを奪われたYouTubeは「YouTubeショート」という1分のショート動画を別メニューに構築し力を入れ始めた
しかし、時すでに遅し、、、
そもそもYouTubeのアルゴリズムでは長い動画が重宝されてきた。
視聴者をできるだけ長くYouTubeに滞在させるためには長い動画がいいとしていたのだ。
しかし、時代はかわり、人々は短くて面白い動画を次々と見せられ、長く滞在させられる中毒に陥っているのである。
まとめ
Bingの要約(Microsoft)
要約すると、ユーチューバーの収益が激減した理由として、広告をブロックするブラウザBraveの登場と、違法動画が多いTikTokへのユーザーの移動が挙げられます。また、YouTubeは検索によって動画を探すのに対し、TikTokはスワイプによって次々と動画が表示されるため、ユーザーが長時間滞在しやすくなっています。YouTubeは「YouTubeショート」という1分のショート動画を別メニューに構築し力を入れ始めましたが、時すでに遅しという状況です。これらが、ユーチューバーの収益減少につながっていると考えられます。
Bardの要約(Google)
ユーチューバーの収益が激減した理由は、
- 広告ブロックブラウザの登場により、広告が表示される機会が減った。
- TikTokへのユーザーの移動により、YouTubeの視聴時間が減った。
- TikTokがYouTubeよりも短く面白い動画を配信しているため、ユーザーがYouTubeから離れていった。
YouTubeは、TikTokに対抗するために、1分間の短い動画を配信する「YouTube Shorts」を開始しましたが、まだ成功しているとは言えません。YouTubeが今後もYouTuberの収益を維持していくためには、TikTokに対抗できるような新たな施策を打ち出す必要があるでしょう。