
AIにプロットしたデータについて解説させてみた。
全体的な傾向として、合格率が高い大学ほど初年度費用が高額になる正の相関関係が見られます。これは一見直感に反するかもしれませんが、薬学部特有の構造を反映していると考えられます。
グラフの右上象限(高合格率・高費用)には慶應義塾、星薬科、東京理科といった難関私立大学が位置しています。これらの大学は高い学費を設定しているにも関わらず、相対的に合格率が高い理由として、受験者の学力水準が高く、大学側も優秀な学生を確保するため合格者数を調整していることが考えられます。特に慶應義塾は約80%の合格率で360万円を超える費用となっており、ブランド力と教育の質への信頼が反映されています。
一方、左下象限(低合格率・低費用)には姫路獨協、青森、第一薬科などが位置し、比較的学費を抑えながらも厳格な選考を行っていることが分かります。これらの大学は地方に立地することが多く、家賃相場の影響で総費用が抑えられている面もあります。
中央部分には多くの大学が密集しており、合格率40-60%、費用280-320万円程度が薬学部私立大学の標準的な水準と言えるでしょう。神戸学院、愛知学院、摂南などがこの範囲に含まれます。
特筆すべきは、帝京平成と帝京が高費用でありながら中程度の合格率を示している点です。これは都市部立地による家賃高騰の影響と、ブランド力による学費設定が要因と考えられます。
また、北里大学は合格率約80%で320万円程度と、高い教育水準を保ちながら相対的に合理的な費用設定をしており、コストパフォーマンスの良さが際立っています。
このデータから、薬学部選択において合格率の高さと費用の関係は複雑で、単純に「安い大学ほど入りやすい」わけではないことが明確に示されています。むしろ、大学の立地、ブランド力、教育方針、受験者層の質などが複合的に作用して、この分布が形成されていると理解できます。
受験生にとっては、単純な費用対効果だけでなく、将来のキャリア展望や教育環境の質を総合的に判断する必要があることを、このグラフは示唆しています。
去年のデータ👇
初年度納付額を記載しているページは医学部受験ノートを引用した