2023/06/06
【結論】
医療費削減という公共事業の縮小
【対処法】
サイドビジネス(副業)
【詳細】
物価の高騰が続き、大企業が5%を超える賃上げをしている。中小企業も遅れながら賃上げの機運が高まっている
一方で、医療業界は相変わらず医療費削減の機運が高い。
政治家、マスコミは国民の未来のために!と、医療費削減を謳う
医療従事者でさえもその思想を植え付けられ抜け出せないでいる
確かに、現状、医療費のほとんどが税金で賄われている。毎回、湿布を大量に持って帰る患者様が家族に湿布をあげて喜ばれた的な話を聞くと
『我々の世代に医療費を残してもらいたい』
と、薬剤師の多くが心の中でつぶやき、愛想笑いを浮かべ、その気持ちを押し殺しているだろう
税金が投入されているということは
公共事業のひとつとも言える
ということは、不景気を脱出するための原理原則である公共事業の拡大はつまり、医療費を拡大させるということだ。薬剤師が医療費削減を謳っていたら「リニアの工事やめろ〜!」という土建屋みたいなものだ。
高齢化社会で現役世代の社会保険料は上がり、いざ自分達の時代になったらその恩恵を今のようには受けられない。
このままではそんな現実が待ち構えている。ねんきん定期便の金額を見ると信じられない現実を突きつけられる。
薬剤師としてなんとか70まで働こうか?いや、その時代にはすでに薬剤師は過剰になり、、、
こんな現状が世代間対立思想を生む
先日、我が社も賃上げの発表があった。中小企業の平均賃上げ率は4.66%だ。
それに対して私の賃上げときたら1%を切っている。これが調剤薬局の現実なのだ。
それもそのはず、薬価は下がり調剤報酬も下がる。手間がかかる在宅業務に報酬はシフトしているのである。老人ホームお抱えのクリニックの門前でもない限りこの先報酬は徐々に減ってくる。
メーカーも原料の高騰で採算性のない薬品の製造を次々に辞めている。海外向け製品を製造していない製薬会社の業績は言うまでもない。
製造中止のお便りが来るたび、現場では需要と供給のバランスが崩れ、価格変化の原理から逸脱し、一向に薬の不足は収まらない。
この先、調剤薬局は『なんでも屋で薬漬け先生』の門前や、在宅を地域支援が算定できるギリギリの規模でやる薬局がなんとか生き残る
よく考えたら、不景気時代、医療業界はそれほど困っていなかった。コロナ禍も調剤薬局は風邪の患者は減ったものの基礎疾患の患者は減らないため飲食業、製造業のような大きな打撃を受けなかった。
そう考えると『安定した職業』のマイナスの影響を現在受けているのだ。
つまり、調剤薬局の薬剤師は景気が良い時は相対的に損をするわけで、給料は世間の上昇率に遠く及ばないということだ。
反対に不景気の時はうつ病の人が増えて儲かるかもしれない。
薬剤師に限らず不景気に儲かる職種は他にもあるだろう。そういう人たちが、ルールを決めているという現実が世の中にはある。
好景気に乗れない薬剤師、特に調剤薬局の場合、地道にプライベートマネーを投資に充てるか、スモールビジネスで自らお金を稼ぎに行くしか方法は無い。レジ横の飴を売り上げを倍増させたところで給料に反映されないのは自明である
2018年あたりから始めた投資とプログラミング、ブログからのアフィリエイト収入は少しずつだが結果を出している
やはり薬剤師としての収入の未来がない以上、副収入を得るしかない。
ただ、TikTokやYouTubeから流れてくる「月100万いきました」的な動画は全くあてにならない。
『副業』 『稼げる』という文字に踊らされ『時間』を失っていることに気づくべきである
SNSを収入源にしている薬剤師もいるようだ。ただ、現実は厳しい。すでに薬剤師のSNSもレッドオーシャンだ。
基本的にSNSをうろついている人は承認欲求に飢えている人たちなので、注目を集めている薬剤師が必ずしも有能ではない。
フォロワーの承認欲求を満たせている薬剤師がSNSでは強い。
具体的には自分の投稿にいいね👍してくれる人の投稿にもしっかり反応するなどのギブ&テイクを陰ながらしている。
そんな陰ながらの努力を知らない者が見れば、同じ薬剤師から見ればなぜこんなくだらない投稿が?と思えてしまう。逆に一般人からは輝いて見える。
話がそれてきたので
『薬剤師のSNS』というタイトルで改めて考えてみる。つづく。