2023/06/06
薬学部にいく目的
あなたはなぜ薬学部に行くのですか?
なぜ、医学部、歯学部、獣医学部、理学部、工学部、法学部、経済学部etc…ではないのですか?
薬剤師がどんな仕事であるかは家族、親戚、知人、友達に薬剤師がいればある程度はわかるでしょう。インターネットの普及で昨今は様々な情報が手に入ります。そういった情報を精査して目的を持って薬学部に入ってください。
薬剤師の大半が病院や薬局で働いていますが、薬剤師の仕事はそれだけではありません。大学、研究所、製薬会社、卸売業、保健所、麻薬取締官、政治家にも薬剤師がいます。そのような人たちの仕事にも目を向けてみてください。
薬学部は留年する人が多いです。およそ5分の1の人(20%)が1度は留年します。なぜでしょうか?
大学、そして薬学部というところ
「類は友を呼ぶ」という言葉にもあるように、大学では同じ志を持った人たちがたくさんいます。そこで出会う人たちとは一生の付き合いとなるでしょう。
日本全国、全世界から違う価値観を持った人たちの集う場所でもあります。ですから大学で過ごす時間はあなたにとってかけがえのない場所になるでしょう。
しかし道を間違えればみるみるうちに転落していくのも大学というところです。確たる目的を持って過ごしてください。
「大学は遊ぶところ」という言葉を聞くことがあります。偏差値40前後のいわゆるFラン大学と言われる場所はそうかもしれません。
私立の薬学部にも偏差値の低い大学があります。私立の薬学部は薬剤師国家試験合格率でランクが決まります。
薬剤師国家試験合格率のカラクリ
国家試験合格率は卒業時に国家試験に受かる見込みのない人が除外されて計算されています。大学内の国家試験形式のテストで一定の点数を取れなければ卒業させてもらえません。
この試験にパスできなければ国家試験に受かる見込みがないとされ、卒業延期となり数ヶ月後に卒業することとなります。したがって、卒業した年の年度末の薬剤師国家試験を受けることができませんから、薬剤師国家試験合格率(新卒)に計測されません。
合格率が高ければ人気、知名度が上がり受験者数が多くなり、受験料で稼げます。その分授業料が安く設定できます。そうすれば受験者数もなお増えます。
新卒の薬剤師国家試験合格率があれば、既卒の合格率もあります。以後、他のブログで触れてみたいと思います。
薬学部のカリキュラムでつまづく
薬学部のカリキュラムでは科学のすべての分野について知る必要があります。つまり、化学、物理、生物全てを学びます。さらにこれらを学ぶ上で数学の知識も必須となってきます。
高校時代に生物は選択で学んでいない人、物理を選択で学んでいない人が、薬学部で大変苦労します。
そして、それらが融合した、物理化学、生物化学という分野も学ばなければなりません。
下記につづく
薬学部にくる人2021年5月29日更新
薬学部で学べること(未)
我が子が薬剤師になるということ(未)