2023/06/06
2024年7月7日東京都知事選挙は小池百合子氏の当選確実発表後も様々な話題を残した。
特に記者会見での石丸伸二さんと社会学者古市さんとの会話が話題を呼び『石丸構文』というワードがトレンド入りしている
薬局の窓口でも同様のことが起る
薬剤師の石丸さん(仮名)で考えてみた
湿布をもらい忘れた患者さんバージョン
【電話にて】
患者「家に帰ったら湿布が入ってなかったんですけど」
薬剤師の石丸「処方せんに書いてありませんでしたので」
患者「いつももらってるのに入ってないんだよ」
薬剤師の石丸「処方せんに書いてないですし、お渡しする時に確認しましたよね?」
患者「でも、ないんですよ、出してもらえます?」
薬剤師の石丸「処方せんに書いてないのでお渡しできません」
患者「でも、ないと困るんですよ」
薬剤師の石丸「薬局で勝手に薬出すことはできません」
患者「足が痛くて動けないんで届けてもらえます?」
薬剤師の石丸「処方せんに書いてないのでお渡しできません」
患者「どうすればいいかな?」
薬剤師の石丸「市販でも同様のもの売ってますよ」
患者「同じやつ売ってるの?」
薬剤師の石丸「全く同じではないですけど、主成分は同じです」
患者「アレがいいのよ。銀色の袋に入ったやつ。もらえないかな?」
薬剤師の石丸「処方せんに書いてないのでお渡しできませんね」
患者「いつももらってるのに、袋に入ってなかったんです」
薬剤師の石丸「処方せんに書いてないですし、お渡しする時に確認しましたよね?」
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このエンドレスの会話が患者さんが諦めるまで無限ループされる
解説するまでもないが、この場合薬剤師が察することは医師の処方し忘れだ。
患者さんが前回残薬があって湿布を削除したのに「いつもと同じ薬」という言葉を前回Doとして処方箋を発行したクリニックの認識の違いで起こる。
患者さんの「いつもの薬」とは前々回Doなのだ。
初めの一言で薬剤師がこの状況を察すれば疑義紹介して追加すればいいだけの話であるが、薬剤師の石丸さんは自分がミスしたと患者さんから言われていると受け止め、このような押し問答になる。処方せん通り調剤し投薬時に確認して渡していると、自分に責任がないことを強く主張する。
この他にも、薬剤師の石丸さんと患者様との無限ループは色々とある。
ちなみに医師との疑義紹介で起こった場合は地獄である。
高齢者の主張を的確にとらえ「察する」能力が薬剤師には必要である。
薬を紛失したり、会話の食い違いで薬の処方漏れがある場合、高齢者は特に自分には非がないと断固譲らない。この無限ループに陥らないようにするのも薬剤師の仕事である。