2023/06/06
結論
１，卒業試験に合格しているという自信を持て
２，２月の試験日にピークを持っていけ
３，模試は所詮（しょせん）模試
４，試験当日、点取り分野と自分の得意分野からやれ
５，最後に
１，卒業試験に合格しているという自信を持て
どこの（私立）大学も同じかと思うが、国家試験形式の卒業試験に合格しなくては卒業できず、国試を受けることはできない
特に私立大学は国家試験合格率が大学のランクを決めるため厳しい設定になっている
そう考えると卒業試験に合格すればある程度のレベルに達していると思っていい
しかし、データ分析によると大学によって卒延率と合格率に偏りがある👇自分の大学の位置を確認していただきたい
上記の散布図は右下に行くほど優秀だ
したがって、自分の卒業する大学の卒業試験のランクも見えてくる
卒延者が少ないのに合格率が低い左下の大学は要注意だ
国家試験合格ラインに達していなくても卒業できてしまう大学ということだ
２，２月の試験日にピークを持っていけ
これまで戦ってきた大学の単位を取るための試験と国家試験は違う
１週間の間に特定の分野の科目を色々と受けなければならなかった大学の試験
最悪追試を受ければ何とかなった
国試は違う、年１回の２日間に全教科対応の頭を作らなくてはいけない
６年間も薬学部の試験を勝ち抜いてきた人なら自分の勉強スタイルはすでに確立しているはずだ
人間だれしも気持ちの浮き沈みはある、正月を挟めば気持ちも緩んでくる
大学受験は敵との戦いだ、浪人生はグングンと成績が良くなる現役生に負けるわけにはいかない
相手が休んでいるときに勉強するものが勝つ
国家試験は自分との戦いだ、ある一定のレベルに達すればいいのだ
だから、自分のペースで勉強すればいい
オリンピック選手が口々に言う
「オリンピックに合わせてコンディションを上げていきたい」
この言葉と国家試験はよくマッチする
３６５日試験勉強できる人間など皆無だ
基礎科学から臨床薬学まで様々な分野を頭に入れなくてはならない
やればやるほど抜けることもある
国家試験の内容など将来薬剤師になって使うことはほとんどないと言っていい
誘惑を完全に断ち切る人、メリハリをしっかりつけてやれる人
色んな工夫をし、風邪をひかない対策をし
試験日に自分のピークを持っていこう
３，模試は所詮（しょせん）模試
自慢話に聞こえてしまうかもしれないが、私は国家試験２週間前の模試でE判定を食らった男だ
それでも合格した
ある意味開き直れた
E判定を手にした瞬間すべてのものをかなぐり捨てて勉強した
（彼女と仲良くファミレスでお勉強、という生活をやめた：笑）
ラスト２週間死に物狂いで勉強した
開始１０分前までMRSAとバンコマイシンの関係すら知らなかった
しかし、当日その問題が２問出た
「最後まであきらめてはいけない、あきらめたらそこで試合終了」
開始１０分前まで過去問を解いていた私だが
当日、前の席の知らない女の子のまとめノートには感心した
とてもきれいにまとまっていて、付箋がいっぱいだた
しかし彼女は不合格だった
１日目が終わると友人から
「あの問題わかった？」
「やべー！全然できなかった！」
などの雑音が聞こえてくるが、決して耳を傾けてはいけない
２日目の勉強を始めよう
過ぎた試験の話をする奴とかかわってはいけない、不安な気持ちを晴らしたいだけなのだ
４，試験当日、点取り分野と自分の得意分野からやれ
大学に講義に来てくれていた薬ゼミの講師の話だ
薬剤師国家試験には点取り問題がある、それは
「放射分野」「薬事法規」だ
更新される内容が少ないため、出題要項が限られている、したがって出題の傾向がつかみやすいとのことだ
「放射分野」の点数は必ずとれるようにしておこう、参考書もそれほど厚くないはずだ
「薬事法規」など学部時代は興味も薄く、大変な単位でもなかったかもしれない
しかし、点数は稼げる！おろそかにしないことだ
国家試験に限らず試験ではどの問題から解くかが重要だ
まさか全体を見ず最初の１問から順番に解く人はいないだろう、、、
基礎科学問題でいきなりわけのわからない問題が出て、そこで時間を使い焦って頭が混乱してしまう人がいる
試験でこれほどもったいないことはない
自分の得意分野から始め、即答できないような問題、計算問題などをいったん飛ばす勇気、テクニックをつけておこう
５，最後に
薬剤師国家試験に合格すれば全員がスタートラインに立つ
出身校など関係ないのだ
むしろ、世間一般に高学歴と言われる大学を出ている人間ほど
世の中では厳しい評価となる
センスのない人に薬剤師はできない
まずは目の前の大きな敵を倒し、薬剤師という世界に入ってきてほしい
